舘知宏(たちともひろ)Tomohiro Tachi
領域代表/「パターンと物性をつなぐ折紙数理」代表

東京大学 大学院総合文化研究科 教授

2005年東京大学工学部建築学科卒業。2010年同大学院工学系研究科博士課程修了( 博士( 工学 ) )。東京大学大学院総合文化研究科助教を経て、2018年より同准教授。2022年より同教授。2002年より計算を用いた折紙設計を継続し、Origamizer、Freeform Origamiなどのソフトウェアを開発している。専門は、計算折紙、構造形態学、 コンピュテーショナル・ファブリケーション。 共著に「コンピュテーショナル・ファブリケーション — 「折る」「詰む」のデザインとサイエンス」。東京大学教養学部でSTEAM教育に従事している。
研究室のテーマは、立体形状と構造機能の関係を明らかにし設計可能とすること。身の回りにあるかたちを面白がることからはじめ、幾何学と計算手法の観点から紐解き、展開構造物や特殊な機能性を持つセル構造などを実現することを目指している。

斉藤一哉(さいとうかずや)Kazuya Saito
「自然と人工物をつなぐ折紙科学」代表

九州大学 大学院芸術工学研究院 准教授

2007年京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修士過程修了、2009年東京工業大学大学院理工学研究科機械物理工学専攻博士後期課程修了、2012年東京大学生産技術研究所機械・生体系部門 助教、2017年東京大学大学院情報理工学系研究科 特任講師(ERATO川原万有情報網プロジェクト)、2019年九州大学大学院芸術工学研究院 准教授。折紙の数理や生物模倣に基づく先進構造材料の開発に取り組む。JST創発的研究支援事業「デジタルとフィジカルが融合した生物模倣スマート構造」研究代表。

石田祥子(いしださちこ)Sachiko Ishida
「形と力学をつなぐマルチフィジックス折紙工学」代表

明治大学 理工学部 准教授

京都大学工学部物理工学科卒業、同大学院工学研究科航空宇宙工学専攻修士課程修了。明治大学理工学部助教、専任講師等を経て、2019年4月より現職。民間企業でエンジニアとして勤務した経験を活かし、折紙の数理に基づいた構造設計と展開収縮構造の工学応用に関する研究に従事。日本的な折紙で新しい工学的価値を創造するユニークな研究で第18回(令和3年度)日本学術振興会賞を受賞。内閣府政府広報事業にて「Japanese Visionary Women」として米国経済誌Forbesウェブ版に紹介された。博士(工学)。 

鳴海紘也(なるみこうや)Koya Narumi
「機能性と製造性をつなぐ自己折り技術」代表

慶應義塾大学 理工学部 准教授

2014年東京大学工学部電子情報工学科卒業。2020年同大学院情報理工学系研究科博士課程修了( 博士( 情報理工学 ) )。東京大学大学院情報学環助教、同工学系研究科特任講師を経て、2024年より慶應義塾大学理工学部准教授。特殊な素材と構造を計算により配置しデジタルファブリケーションにより実際に製造することで、「壊れることを利用する自己修復インタフェース」「風船のように膨らむ乗り物」「自動で複雑な曲面に折れるシート」など、新たな体験創出を行っている。

中吉嗣(なか よしつぐ)Yoshitsugu Naka
「形と力学をつなぐマルチフィジックス折紙工学」研究分担者

明治大学 理工学部 准教授

慶應義塾大学理工学部機械工学科卒業、同大学院理工学研究科博士課程修了。博士(工学)。慶應義塾大学研究員、Ecole Centrale de Lille(フランス)研究員, 東京工業大学大学院研究員・特任助教、明治大学理工学部機械工学科専任講師を経て、2021年より現職。流れの計測・制御・数値シミュレーションに関連するテーマで研究を行っている。折紙×流体力学で新たな流れ制御・形状最適化手法を創出することに興味がある。

今田凜輝(いまだりんき)Rinki Imada
「パターンと物性をつなぐ折紙数理」研究分担者

東京大学 大学院総合文化研究科 博士課程/日本学術振興会特別研究員(DC1)

2021年東京大学教養学部学際科学科卒業。2023年同大学院総合文化研究科修士課程修了(修士(学術))。2023年より同研究科博士課程在籍/日本学術振興会特別研究員(DC1)。折紙の研究に力学系モデルを導入した。意識しているのは「幾何的対象の非自明な性質を一般的な言葉(例えば数学)で表現し、理解/制御可能にすること」、逆に「複雑な数理/物理的現象を幾何学に基づいた単純かつ直観的な構造で実現すること」。

金岡大輝(かなおかだいき)Daiki Kanaoka
総括班「科学と芸術と産業をつなぐ折紙 」リサーチ・アドミニストレータ

東京大学 大学院総合文化研究科  学術専⾨職員

1989年、東京都⽣まれ。英国で建築を学んだのち、FabCafe Tokyoの⽴ち上げに参加。デジタル・ファブリケーションを専⾨とし、FABをベースとした制作設計や企画を行なっている。FabCafe Tokyo COO / CTO。東京⼤学舘知宏研究室にて、「つながるかたち展」のディレクションなどを担当。東京⼤学学術専⾨職員。東京藝術⼤学⾮常勤講師。

川原圭博(かわはらよしひろ)Yoshihiro Kawahara
学術変革領域研究(B)「折紙がつなぐ」アドバイザー

東京大学 大学院工学系研究科 教授。

1977年生まれ 2005年 東京大学大学院情報理工学系研究科 電子情報学専攻博士課程修了。博士(情報理工学)。東京大学大学院情報理工学系研究科助手、助教、講師、准教授を経て、2019年工学系研究科教授に就任。2015-2022年 JST ERATO川原万有情報網プロジェクト研究総括。2019年インクルーシブ工学連携研究機構長。また2019年よりメルカリR4D アドバイザリーボードメンバーを兼任。 川原氏は、これまで情報通信分野における研究開発に従事し、学術誌や国際会議等で240件以上の論文を発表し、日本学術振興会賞など、主要な賞を多数受賞。また、これまで、ACMやIEEEのEditorial Boardや国際会議のProgram Committeeを歴任。近年では、学術団体や公的機関の委員としての活動を通じ、俯瞰的な立場から社会としてイノベーションを起こすためのさまざまな社会貢献に取り組んでいる。